合宿免許のしおり

免許の紛失と再発行|失くしても免許は消えない

本サイトはアフィリエイト広告(PR)を利用しています。

2026/8/17公開

免許証が見つからないとき、免許そのものが無くなったように感じます。条文の上では、この二つは別のものとして扱われています。

免許は公安委員会(免許を出している都道府県の機関)が与えるもので、免許証はそれを証明する書面です。このページは、証明する書面を失くした状態で何が変わり、何が変わらないのかを条文で確認します。

免許が効力を失う場面は限られている

道路交通法で免許が効力を失うのは、更新を受けなかったときです。紛失を理由に失効するとは書かれていません。

失効の条文と、そのあとの手続きは免許が失効したら|6か月と3年の線引きに整理しました。紛失はそこに含まれていないので、免許を持っている状態は続きます。

したがって、取り直しになるわけではありません。必要なのは、証明する書面をもう一度出してもらうことです。手続きの根拠は道路交通法にあり、届出と再交付の条文は免許の住所変更は届出が義務にまとめました。亡失したときも、そこと同じ条文で再交付を申請できます。

それでも運転はできない(道路交通法95条1項・2項)

免許が残っていても、その状態で運転することはできません。条文が携帯を求めています。

免許を受けた者は、自動車等を運転するときは、当該自動車等に係る免許証を携帯していなければならない。

「携帯していなければならない」です。家に置いてある場合も、失くした場合も、携帯していないことに変わりはありません。

提示についても定めがあります。

免許を受けた者は、自動車等を運転している場合において、警察官から第六十七条第一項又は第二項の規定による免許証の提示を求められたときは、これを提示しなければならない。

求められたら提示する、と書かれています。手元に無ければ応じられません。

ここで区別しておきたいのは、免許を受けていない人が運転する場合との違いです。免許は残っているので、状況としては同じではありません。ただし、携帯していないこと自体が別に定められた義務違反にあたり、罰則の条文にも名前が挙がっています。免許が残っているから問題ない、とはなりません。

免許

  • 公安委員会が与えるもの
  • 効力を失うのは更新を受けなかったとき
  • 紛失では失効しない

免許証

  • 免許を証明する書面
  • 運転するときは携帯していなければならない
  • 亡失したときは再交付を申請できる

紛失で欠けるのは証明する書面のほうで、運転できなくなる理由もそちらにある

道路交通法は免許と免許証を別のものとして扱う(95条1項・2項)

再交付のあと、出てきたら返納する(106条の3第1項)

見落とされやすいのがここです。再交付を受けたあとに元の免許証が見つかった場合、持っていてよいわけではありません。

免許証を有する者は、次の各号のいずれかに該当することとなつたときは、速やかに、免許証(第三号の場合にあつては、発見し、又は回復した免許証)をその者の住所地を管轄する公安委員会に返納しなければならない。

この条文が挙げる場合のひとつが、その状況です。

免許証の再交付を受けた後において亡失した免許証を発見し、又は回復したとき。

「速やかに」「返納しなければならない」という書き方で、任意ではありません。返納する先は住所地を管轄する公安委員会です。

理由は条文の並びから分かります。再交付を受けると、同じ人について有効に見える免許証が二枚存在する状態になります。古いほうが手元に残っていると、番号や有効期間が食い違ったまま二枚が出回ることになります。条文はそれを避けようとしています。

引き出しの奥から出てきた古い免許証をそのまま置いている、という状態はこの条文に当たります。捨てるのではなく返納することになっている点にも注意してください。

紛失に気づいたときの順序

条文からたどれる順序は、次のようになります。

  1. 免許そのものは残っている。取り直しではない
  2. 携帯していないので、見つかるか再交付を受けるまで運転はしない
  3. 住所地を管轄する公安委員会へ再交付を申請する
  4. あとから元の免許証が出てきたら、返納する

三つめの手続きに何を持っていくかは、条文ではなく内閣府令と各公安委員会の運用で決まります。このページで確認できるのはここまでで、持ち物は窓口の案内を見ることになります。

なお、盗難の可能性があるときは、再交付とは別に警察へ届け出るかどうかの判断が要ります。免許証は本人確認に使われる書面なので、他人の手に渡った場合の影響は運転の話に限りません。

点数や更新には影響しない

紛失そのものは違反ではないので、累積点数(たまった点数の合計)には関係しません。点数がどう計算されるかは免許の点数がリセットされる条件に整理しました。

優良運転者の判定にも直接は関わりません。判定は、継続して免許を受けている期間と、政令で定める基準に適合するかどうかで決まります。条件はゴールド免許の条件は5年と無違反にまとめました。

ただし間接的な影響はあります。更新の案内は住所地へ送られるので、住所の届出をしていない状態で紛失が重なると、再交付も更新も気づきにくくなります。紛失をきっかけに、住所が最新かどうかも見ておくと手戻りが減ります。

合宿で取った直後に多い場面

免許を受けた直後は、財布や鞄の中身が定まっていないことが多く、どこに入れたか分からなくなりやすい時期です。

受け取るまでの流れは卒業証明書の有効期限と免許証を受け取るまでにまとめました。交付を受けた日から有効期間が始まっているので、見つからない期間も期間として進みます。探している間も更新の期限は止まりません。

この記事で確かめたこと

原文から引用した文
4件
出典
1件(法令 1)
公開

引用が出典の原文と一致するかを、公開後も機械で照合しています。確かめ方は運営者情報にあります。

出典