指定自動車教習所の確認方法は学校ごとに違う
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指定自動車教習所は、卒業すると技能試験が免除される教習所です。指定を受けていない教習所を卒業しても、試験場で改めて技能試験を受けることになります。道路交通法99条の5第5項が、その卒業証明書を発行できる主体を指定自動車教習所に限っています。
道路交通法99条の5第5項を開く
指定自動車教習所は、技能検定員が前項の証明をしたときは、当該証明に係る者に対し、内閣府令で定めるところにより、内閣府令で定める様式の卒業証明書(指定自動車教習所において教習を終了した旨を証明する証明書をいう。以下同じ。)又は修了証明書(指定自動車教習所において教習を受け、仮免許を受けて運転することができる程度の技能及び知識の水準に達した旨を証明する証明書をいう。以下同じ。)を発行することができる。
だから申し込む前に、その学校が指定を受けているかを確かめることになります。確かめる先は学校の公式サイトですが、書き方は学校によってかなり違います。
6校を開いて、指定の書き方を数えた
すでにこのサイトで紹介している遠鉄自動車学校に、5校を足しました。それぞれの公式サイト(合宿免許のページを優先)を開き、指定自動車教習所であることがどう書かれているかを数えました。
| 学校 | 指定の書かれ方 |
|---|---|
| 遠鉄自動車学校(静岡) | 「静岡県公安委員会指定の自動車学校として」と明記 |
| 徳島わきまち自動車学校 | 「徳島県公安委員会指定」とロゴつきで複数回明記 |
| 陸前高田ドライビング・スクール(岩手) | 「岩手県公安委員会指定」と学校名つきで明記 |
| ナカムラ自動車学校(宮崎) | 「宮崎県公安委員会指定」と冒頭・フッター両方に明記 |
| つばめ中央自動車学校(新潟) | 「指定自動車教習所です」とだけ明記。県名は無い |
| 南湖自動車学校(福島) | 合宿免許サイトには記載が見当たらない |
徳島わきまち自動車学校の合宿免許のページには、こうあります。
徳島県公安委員会指定
同じように、都道府県名を先頭に置く書き方が2校ありました。陸前高田ドライビング・スクールのトップページには、こうあります。
岩手県公安委員会指定 陸前高田ドライビング・スクール
ナカムラ自動車学校は、ページの冒頭にこう掲げています。
宮崎県公安委員会指定ナカムラ自動車学校
同じ文言は、ページ下部にも繰り返し出ています。この3校と遠鉄自動車学校は、いずれも「◯◯県公安委員会指定」という形で、どの都道府県の機関が指定したのかまで書いていました。
一方、つばめ中央自動車学校は、こう書いています。
全国の女性から支持される指定自動車教習所です。
「指定自動車教習所です」とは書いていても、どの都道府県の公安委員会かは書かれていません。読んだだけでは、その指定が本当にこの学校を指しているのかを、読者の側では確かめられない書き方でした。指定を受けている事実そのものは疑っていませんが、書き方の詳しさには、はっきりと差がありました。
書かれ方は3段階に分かれた
公式サイトの書き方読者が自分で確かめられること
都道府県名つきで明記(例:徳島県公安委員会指定)
その都道府県警察の一覧と照らして確認できる
6校中4校(遠鉄・徳島わきまち・陸前高田・ナカムラ)
「指定自動車教習所です」とだけ明記(県名なし)
指定であることは分かるが、どの公安委員会かは別途調べる
6校中1校(つばめ中央)
自社サイトには記載が無い
都道府県警察が公表する指定自動車教習所一覧で確認する
6校中1校(南湖)
南湖自動車学校は、合宿免許専用サイトにも通学向けサイトにも、指定である旨を自ら述べる文言が見当たりませんでした。一方で、福島県警察が公表している指定自動車教習所一覧のPDFには、電話番号が一致する形で学校名が載っています。
南湖自動車学校 0248-22-1177
自社サイトに記載が無いことは、指定を受けていないことと同じではありません。確かめる先を自社サイトから、都道府県警察の一覧に切り替えれば済みます。
都道府県警察の一覧で確かめる
都道府県警察のサイトには、指定自動車教習所の一覧が公表されています。埼玉県警察・警視庁・大阪府警など、多くの都道府県が一覧をPDFやページで公開しています。学校名だけでなく電話番号や所在地も併記されていることが多く、同じ名前の学校が複数県にある場合の取り違えも防げます。
見る順番は次のとおりです。
- まず学校の公式サイトで、都道府県名つきの明記があるかを探す
- 県名なしの明記、または記載が無い場合は、都道府県警察の一覧を開く
- 電話番号や所在地で、同じ学校かどうかを照らし合わせる
都道府県警察の一覧には、大型・中型・普通二輪といった車種ごとの取扱いまで○印で示されていることがあります。合宿免許のページには普通車の案内しか出ていない学校でも、一覧を見ると他の車種も指定を受けている場合があります。逆に、一覧に名前が見当たらない場合は、指定を受けていないか、別の名称で登録されている可能性があるので、電話で確認することになります。
公式サイトの書き方に差がある理由は、法律ではなく各校の作り方の違いです。合宿免許のページはパンフレットのように簡潔にまとめる学校が多く、指定の根拠まで細かく書くかどうかは、そのページの担当者の判断に委ねられています。だから同じように指定を受けていても、書き方にばらつきが出ます。
指定の基準そのもの(管理者の年齢や合格率など)は指定自動車教習所の基準は数字で決まるにまとめました。指定と、免除される試験の範囲は指定自動車教習所とは何が違うのかで扱っています。
卒業証明書の免除は1年まで
指定を確かめたあとに、もう一つ日付の話が残ります。卒業証明書で技能試験が免除されるのは、その証明書の技能検定を受けた日から1年以内です(道路交通法97条の2第1項2号)。合宿先で卒業しても、住民票のある都道府県の試験場へ行くのは戻ってからになります。戻ったあとの予定に、試験場へ行く平日を1日入れておくと免除を無駄にしません。試験場で受ける残りの試験は運転免許の学科試験は卒業しても残るにまとめました。
この記事で確かめたこと
- 原文から引用した文
- 5件
- 出典
- 5件(法令 1)
- 公開
引用が出典の原文と一致するかを、公開後も機械で照合しています。確かめ方は運営者情報にあります。