合宿免許の教習所の選び方は条文にある
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教習所を比べるとき、口コミや設備の写真の前に見られるものがあります。
条文で決まっている条件です。どこの教習所でも同じ形で確かめられます。
指定を受けているか
いちばん上に来るのがここです。指定自動車教習所(卒業すると技能試験が免除される教習所)の指定について、道路交通法99条1項が定めています。指定するのは公安委員会(免許を出している都道府県の機関)です。
道路交通法99条1項を開く
公安委員会は、前条第二項の規定による届出をした自動車教習所のうち、一定の種類の免許(政令で定めるものに限る。)を受けようとする者に対し自動車の運転に関する技能及び知識について教習を行うものであつて当該免許に係る教習について職員、設備等に関する次に掲げる基準に適合するものを、当該自動車教習所を設置し、又は管理する者の申請に基づき、指定自動車教習所として指定することができる。
各号に挙がるのは、管理者が置かれていること、技能検定員が置かれていること、教習指導員が置かれていること、教習と技能検定のための設備が基準に適合すること、運営が基準に適合することです。
「政令で定める基準」の中身(管理者の年齢、コースの面積、技能検定の合格率)は指定自動車教習所の基準は数字で決まるに数字までまとめました。
指定を受けていない教習所でも教習はできますが、卒業しても技能試験が免除されません。違いは指定自動車教習所とは何かにまとめました。
教えるのは教習指導員だけ
誰が教えるかも決まっています。99条の3第3項です。
指定自動車教習所を管理する者は、自動車の運転に関する技能又は知識の教習を、教習指導員以外の者に行わせてはならない。
資格者証を持っている人しか教習できません。 混んでいる時期でも、資格の無い人が代わりに教えることはできない形になっています。
検定をする人はさらに重く扱われています。99条の2第3項です。
技能検定員は、刑法その他の罰則の適用については、法令により公務に従事する職員とみなす。
みなし公務員なので、検定に手心を加えることは贈収賄の対象になります。「知り合いだから通してもらう」という話が成り立たない理由がここにあります。
取れる免許は設備で決まっている
同じ教習所でも、扱える免許の種類は違います。施行規則の別表第三が、免許ごとに必要なコースを定めているためです。
大型免許周回コース、幹線コース、坂道コース、屈折コース、曲線コース及び方向変換コースを有すること。
中型・準中型・普通も同じコースを求められます。二輪はここから方向変換コースを除き、直線狭路コースなどが加わります。牽引には牽引コース、第二種には鋭角コースが要ります。
取りたい免許必要になるコースの例
普通・準中型・中型・大型
周回・幹線・坂道・屈折・曲線・方向変換
大型二輪・普通二輪
直線狭路・連続進路転換など
上記から方向変換を除く
牽引
牽引コース
第二種
鋭角コース
上記に加えて
つまり二輪を同時に取りたいなら、二輪のコースを持っている教習所に限られます。同時教習の条件は普通二輪を合宿で同時に取れるかにまとめました。
取り消された教習所は3年戻れない
指定は取り消されることがあります。そのあとの扱いが99条2項です。
公安委員会は、前項の申請に係る自動車教習所が第百条の規定により指定を取り消され、その取消しの日から三年を経過しないものであるときは、同項の規定による指定をしてはならない。
取り消しから3年は再び指定を受けられません。逆に言えば、いま指定を受けている教習所は、直近3年に取り消されていないということです。
指定を受けているかどうかは、都道府県警察が一覧を出しています。教習所のサイトの表記だけで判断せず、そちらでも引けます。名称が似ている教習所があるので、所在地まで見て突き合わせることになります。
サイトに「公安委員会指定」と書いていない教習所が、指定を受けていないとは限りません。書いていないだけのこともあります。一覧に載っているかで確かめるほうが確実です。
学科は何人でも受けられるが、技能は1対1が原則
教習の中身も分かれています。学科教習は教室でまとめて行いますが、技能教習は指導員が同乗する形なので、同時に見られる人数に限りがあります。
混んでいる時期に日程が延びるのは、ここが詰まるためです。学科の空きがあっても技能の予約が取れない、という形になります。
繁忙期を外せるなら、そのほうが日程どおりに進みます。時期の考え方は安い時期はいつかにまとめました。
送迎と宿泊は条文の外にある
指定の基準に入っているのは、職員と設備と運営です。宿泊先の質や食事、送迎の有無は、この基準の対象ではありません。
だからここは各社の設定を1つずつ読むことになります。条文で絞れるところと、読み比べるしかないところを分けておくと、比較の手数が減ります。
持ち物の準備は合宿免許の持ち物にまとめました。
期限は入校した日から動く
選ぶ段階で見落としやすいのが期限です。教習期限は9か月、仮免許の有効期間は6か月で、数え始める日がそれぞれ違います。
短い日程で申し込むほど余裕は無くなります。仮免許の有効期限は6か月、教習期限は9か月にまとめました。
延泊したときにどうなるかは延泊と再検定でかかる費用にあります。
料金は時期で動く
同じ教習所でも、入校する時期で金額が変わります。繁忙期と閑散期の差は条文の話ではなく、各社の設定です。
時期の考え方は安い時期はいつか、最短で何日かかるかは合宿免許のスケジュールと最短日数にまとめました。実際の金額を安い順に並べた表は合宿免許を安い順に並べた表にあります。52校ぶんの税込価格を読んで、同じ学校の中でも時期で最大213,400円動くことを数えました。
料金だけで選ぶと、取りたい免許が扱われていない教習所を選ぶことがあります。先に上の条件で絞ってから、料金を比べる順番になります。
通学と比べてから決める
そもそも合宿にするかどうかも、先に決めることになります。拘束される日数と、通える距離のどちらを取るかの話です。
合宿免許のデメリットから通学と比べる、申し込む前の確認は合宿免許の申し込み前に確かめることにまとめました。
見る順番
- 指定自動車教習所か
- 取りたい免許を扱っているか(コースの設備)
- 教習期限と仮免許の期限に対して日程が無理でないか
- 時期と料金
- 立地・宿泊の条件
1と2を飛ばすと、あとから変えられません。3以降は好みの問題ですが、1と2は条件そのものです。
まとめ
- 指定の基準は99条1項にあり、職員と設備と運営が対象
- 教習ができるのは教習指導員だけ
- 技能検定員は罰則の適用について公務に従事する職員とみなされる
- 扱える免許は施行規則の別表第三が定めるコースの設備で決まる
- 指定を取り消された教習所は3年間再指定を受けられない
- 料金より先に、指定と扱う免許を確かめる
窓口を通す場合は、教習所ごとに見る
合宿免許は、教習所を直接ではなく取次の窓口から申し込むことがあります。このサイトが載せている合宿免許受付センターも窓口で、公式サイトのナビゲーションに「取り扱い教習所一覧」として各地の教習所が並びます。
窓口が指定を受けているわけではありません。指定は教習所ごとなので、この記事の確かめ方は取り次がれる教習所のほうに当てはめます。窓口のページで教習所名を見て、その教習所が指定自動車教習所かを確かめる順番になります。
教習所に直接申し込む場合
取次の窓口ではなく、教習所そのものが合宿を受け付けていることもあります。この記事の確かめ方は、そのまま1回で済みます。
遠鉄自動車学校は静岡県で合宿を受け付けている教習所で、公式サイトのaboutページに「静岡県公安委員会指定の自動車学校として」と書かれています。指定の語が公式サイトにあるので、上の99条1項の話がそのまま当てはまります。
料金のほうは月ごとの下限額が税込で出ているだけなので、確定額にはなりません。下限額は「〜」付きで、プランと時期で変わります。上に書いたとおり、料金は指定と扱う免許を確かめたあとに見る順番です。
この記事で確かめたこと
- 原文から引用した文
- 5件
- 出典
- 2件(法令 2)
- 公開
引用が出典の原文と一致するかを、公開後も機械で照合しています。確かめ方は運営者情報にあります。